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子育てをがんばっているすべての人へ
子育ては、満点でなくてもいいのです
2016年に、親子健康手帳普及協会によって「20年をつづる母子健康手帳」というものが作製されました。
一般的な母子健康手帳は6歳までの成長の記録ですが、成人する20歳までをつづる母子健康手帳として注目を浴び、3年連続でキッズデザイン賞を受賞するなど、話題になった手帳です。
2017年度版からは、ベビーザらスでも発売されていたようですが、発売元でもあった風間書籍さんによると、最新の2024年度版は既に在庫がなくなったということです。
(2024年8月22日現在)
大人になるまで子どもの成長を記録した手帳。
親が綴った一文字一文字に込められた思い。
無償の愛情を感じることのできる、素敵な贈り物になりますね。
今回ご紹介するのは、この手帳に掲載されていた、心あたたまるコラムです。
子育てをがんばっている、すべての人へ届きますように。
「よい親とは?」
完璧な親になりたい、
十分な教育をしてやりたいと意気込んでいる親ほど、
迷いや悩みは多いものです。子どもの教育で満点をとることは難しく、
せいぜい70点くらいでよいと思う心の余裕をもちましょう。親として最も大事な役割は、
子どもが安心して暮らせる環境を整えることです。幼いときに親に愛され、
受け入れられた子どもの多くは、
成長したのちも挫折に打ち勝ち、
よい人間関係を形成します。子どもには子どもの人生があり、
親が子どもに与えた無償の愛は返ってはきません。
親の子どもへの愛情は常に片思いのままです。親は気がつかないことが多いですが、
子どもを育てなくてはならないという責任感、
子どもへの自己犠牲が親自身を成長させます。子どもへの親の影響は、
親が亡くなったあとも消えません。「あのときのお父さんだったら?お母さんならばとうしただろう?」
と子どもは折々に想い起こします。親と子どもの心のつながりは永遠です。
「20年をつづる母子健康手帳」より