心にひびく一節「よい親とは?」

しつけ 子育て
えとせとら
2024年08月28日
心にひびく一節「よい親とは?」

子育てをがんばっているすべての人へ

子育ては、満点でなくてもいいのです

みなさんは、「20年をつづる母子健康手帳」をご存じですか?

2016年に、親子健康手帳普及協会によって「20年をつづる母子健康手帳」というものが作製されました。

一般的な母子健康手帳は6歳までの成長の記録ですが、成人する20歳までをつづる母子健康手帳として注目を浴び、3年連続でキッズデザイン賞を受賞するなど、話題になった手帳です。

2017年度版からは、ベビーザらスでも発売されていたようですが、発売元でもあった風間書籍さんによると、最新の2024年度版は既に在庫がなくなったということです。
(2024年8月22日現在)

大人になるまで子どもの成長を記録した手帳。
親が綴った一文字一文字に込められた思い。
無償の愛情を感じることのできる、素敵な贈り物になりますね。

今回ご紹介するのは、この手帳に掲載されていた、心あたたまるコラムです。
子育てをがんばっている、すべての人へ届きますように。

「よい親とは?」

完璧な親になりたい、
十分な教育をしてやりたいと意気込んでいる親ほど、
迷いや悩みは多いものです。

子どもの教育で満点をとることは難しく、
せいぜい70点くらいでよいと思う心の余裕をもちましょう。

親として最も大事な役割は、
子どもが安心して暮らせる環境を整えることです。

幼いときに親に愛され、
受け入れられた子どもの多くは、
成長したのちも挫折に打ち勝ち、
よい人間関係を形成します。

子どもには子どもの人生があり、
親が子どもに与えた無償の愛は返ってはきません。
親の子どもへの愛情は常に片思いのままです。

親は気がつかないことが多いですが、
子どもを育てなくてはならないという責任感、
子どもへの自己犠牲が親自身を成長させます。

子どもへの親の影響は、
親が亡くなったあとも消えません。

「あのときのお父さんだったら?お母さんならばとうしただろう?」
と子どもは折々に想い起こします。

親と子どもの心のつながりは永遠です。

「20年をつづる母子健康手帳」より