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今後ますます高まる英語の重要性
英語は今や国際語
英語を母国語としない人同士のコミュニケーションも、英語を使うことが圧倒的に多くなりました。21世紀は国際化と情報化の時代と言われ、国際交流は昔と比べると飛躍的にさかんになっています。
またインターネットの普及により、その共通言語として英語の重要性がますます高まってきました。
英語力不足がハンディになってきた日本
香港、インド、シンガポール、フィリピンなどがそうです。
これから情報化・国際化がますます進む中、日本は、これらの国々に英語力の点で後れをとりつつあります。
高度な英語力の持ち主は日本においては貴重な存在
なぜ日本人は英語が苦手な人が多いか
事実英語が苦手と思っている人が多く、英語が自由に使いこなせる人は非常に少ないのが現状です。その理由としては次のようなことが考えられます。
- 日本国内においては、英語を使う場面がほとんどなく、英語が使えなくても困ることがない。
- 学校教育で英語が始まる時期が遅い。
- テレビの英会話番組などは充実しているが、意識した努力をしなければ、日常英語が耳に入ることがない。
高度な英語力は貴重な能力になる
ところが日本人で外国人と自由に英語でコミュニケーションが出来る人は限られているので、高度な英語力の持ち主は、今後ますます貴重な存在になります。
英会話教室に通えば英語が話せるようになるか?
英語に親しんで英語が好きになるという効果はありますし、学校で英語を学習し始めた時、学習がスムーズに進むという効果も期待できます。
しかし、英会話学校へ通うだけで英語が話せるようになる子は、めったにいないのが現状です。
またあいさつ程度の簡単な会話はできるようになっても、それ以上の内容のあるコミュニケーションはほとんどできないままに終わることが多いようです。
「聞く」「話す」量の不足と読解力不足が原因
またある程度以上の内容のある話ができるためには、かなり高い読解力も必要です。
英会話学校に通いながら、家庭でも毎日英語を聞き、話す練習をし、大量の英文を読み続ければ、話せるようになるでしょう。
しかし、英会話学校に週1回通い、家で少し復習する程度では、ごく簡単な会話が少しできるぐらいの効果しか期待できません。
英会話が自由にできるようになるためには何が必要か
相手が一言一言区切ってゆっくりはっきり話してくれればわかることも、普通に話されると、ほとんどわからないことが多いものです。
また自分の言いたいことも、ゆっくり考え考え、文章を組み立てれば、ある程度は伝えられるでしょう。
しかし、当然のことながらこれではスムーズなコミュニケーションはできません。
大量のリスニングと音読、文章の読み込みで英語が話せるようになる
日常会話は中2、中3の教科書レベルで十分
しかしそのリスニングや音読は難しいことをする必要はありません。
日本の中学校の教科書の中2、中3レベルで日常会話の80%はカバーできると言われています。
その内容をひたすら聞き、音読すればよいのです。
日本の同時通訳の草分け的存在である國弘正雄氏は、著書「英語の話し方」の中で次のような方法を提唱されています。
中学校の2年生、2年生の教科書とそのCDを買って、ひたすらそのCDを聞き、音読する。
リスニングと音読の回数が数百回にもなると、完全に暗記してしまって、口をついて英語が出てくるようになり、ネイティブの話す英語が聞き取れるようになる。
日常会話以上の内容を話せるためには、読解力が必要
簡単な挨拶程度の英語が話せるようにするだけなら、会話のビデオを繰り返し見るだけで十分で、わざわざ英会話学校に通わなくてもよいでしょう。
まず中学校レベルの英語を繰り返し聞き、復唱し、口をついて出るようにして日常英会話を身につけることです。
それに加えて、文章を読みこんで読解力をつけ、内容のある話英語でできるようにすれば、真に使える英語力がつきます。
年齢別英語学習法
幼児期
- 物の名前を覚える
- 英単語のスペルを読めるようにする
- 会話やスキット、ストーリーなどで、さまざまな表現を覚える
- リスニング能力を育てる
カードなどで英単語を学習する
- 物の名前を覚える
- 英単語のスペルを読めるようにする
書く力を育てる
- アルファベットをなぞれるようにする
- 単語をなぞれるようにする
- 自力でアルファベットが書けるようにする
- 自力で単語を書けるようにする
- 短い文章から徐々に長い文章を書けるようにする
英語の歌を聞く
歌で語彙を増やし、さまざまな表現を覚える
文章を読めるようにする
ごく簡単な短い文章から始めて、徐々に長い文章を読めるようにしていく
小学生時代
多くの文章を読み、読解力と速読力をつける
中学校以降
さらに中学レベル、高校レベルの英文を読み、読解力を高めていく。
乳幼児期から始めれば、ネイティブと同じような発音やリスニング能力がらくに身につきます
大きくなって始めると、日本語的な発音になり、正しい発音を身につけるのは、長期間のハードな訓練が必要になります。
また日本語にない音を聞くことも非常に困難です。
音感教育と同じく、英語学習においても、幼少期が最も有利な時期です。
大きくなればなるほど、長い時間苦労して勉強することが必要になります。
またリスニングや発音に関しては、大きくなってからでは、ネイティブと同じような力をつけることは、どんなに努力しても限界があります。
乳幼児期は、苦労や努力なしで、ただ楽しくDVDを見たり、CDを聞いているだけで力がつくのが有利な点です。
また早くから始めた子はみんな英語が大好きになり、楽しく意欲的に英語を学ぶことができます。
幼児期に親が毎日意識して英語のDVDを見せたり、カードで遊んだりするような環境を整えてあげれば、先々驚くような成果が現れます。
今からそういう環境を整えてあげて、先々英語が大好きで得意な子にしてあげましょう。
本記事画像著作者:Freepik