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親が家庭で勉強する意義
親自身のため
言うまでもないことですが、勉強は学校時代だけするものではなく学校を卒業した後も、生涯続けていくものです。読書などを通じて勉強をすることで以下のような効用があります。
- 読書は仕事のスキルアップの学習に最適の方法
仕事のスキルを高めていくための学習にも読書は最適の方法です。
仕事で悩んだり、問題に直面したり、よりよい仕事をする方法を知りたい時などに、本を読むことで解決策が見つかったり、仕事のスキルアップの方法を学んだりすることが出来るでしょう。 - 専門知識や最新情報も読書力が高ければ、容易に身につく
専門的な仕事の場合、専門知識を高めたり、最新情報を知っておくために、常に学び続ける必要があります。
世の中は知識社会に変わりつつあり、人一倍勉強していないと仕事で成果をあげることができず、職を失う恐れもあります。
【私生活】
本を読めばその後の人生が変わる
- 健康を維持する
専門的な勉強までしなくても、病気になる原因や予防策を少し知っておくだけでも、健康を維持するうえで役にたつものです。 - まわりの人とよい人間関係を築く
上手な人付き合いの方法も本で学べることは多く、あの古典的名著と言われる、デール・カーネギーの「人を動かす」1冊を読んで実行するだけでも、驚くほど人間関係がうまくいくものです。 - 安心して暮らせる経済力を持つ
お金のことも本で学べることは多く、お金の貯め方、増やし方、 守り方などを知っておくことは、将来起こる可能性が高いと言われている経済危機やハイパーインフレに備える意味でも大事になるでしょう。 - 教養を身につける
高い教養があれば、人生が豊かで味わい深いものになるでしょう。またどんな人とも胸を張ってつき合っていけます。
それに本をよく読んでいる人は話題が豊富で会って話していても楽しいものです。 - 楽しい趣味を持つ
熱中できる趣味があれば、生活が楽しいものになり、それが楽しみで頑張りがきくし、よいリフレッシュにもなりますね。
趣味をより深いレベルで楽しむためにも、本が役立つものです。
また、読書そのものが楽しい趣味や娯楽になりますね。面白い本というのは、つい夜が更けるのも忘れて熱中して読んでしまいたくなるもので、こういう楽しい時間が持てるのも本の大きな魅力です。 - 未来を予測し、その備えをする
これからの時代は、世の中が激変すると言われています。
未来に起こることを予測して、その備えをすることは大事ですが、これも本で学ぶのが一番よい方法だと思います。 - 人生哲学を持ち、人生設計をする
☆生きる目的を知り、自分の人生哲学を持つ
☆「人生いかに生きるべきか」を考える
☆人生設計をして、人生計画を立てる
【子育て】
読書によって以下のようなことを学べば、苦労の少ない楽しい育てができる
- 子どもの発達・心理
- 効果的な指導法
- 上手な子どもへの接し方
子育てはちょっと子どもの心理や発達や上手な接し方を知っているだけで、うまくいくことも多く、そうなれば子育てが楽しくなります。
子どものため
- 子育ての勉強をすることで、より上手な賢い子育てができるようになる。
- 豊富な知識や学力があれば、親が子どもに教える際や、子ども からの質問に答える際に、的確でレベルの高い指導や対応ができる。
- 親が勉強する姿を見ることで、子どもが親のやっていることに 興味を持ち、学習意欲を起こす。親が勤勉な努力をする姿を見て育てば、子どもも同じようになる。
親が勉強している姿を見せて学習意欲を起こさせる
やりたくなる意欲を起こさせる
「やらされ感」があると、意欲的・自主的に物事に取り組むことはできないものです。
兄弟の2番目の子が意欲満々になることが多いのは、上の子がやっているのを見て、興味を持ち、自分もやってみたいと思うからです。
子どもが意欲的に勉強に取り組めるようにするよい方法は、親が勉強する姿を見せて、その影響で興味と意欲を起こさせることです。
家に本がいっぱいあり親がよく本を読んでいる家庭の子どもは本好きになりよく本を読むようになるのもそのためです。
子どもは親が面白そうにやっていること、熱中してしていること、真剣に取り組んでいることには、興味を持つものです。
知識や学力を高める勉強の効用
期待できる効果
- 子どもに語りかけたり、子どもの質問に答えたり、何かを教えたりする時に、的確で行き届いた対応ができる
- 親が一緒に勉強してくれることで、子どもが楽しく 意欲的に学習に取り組むようになる。その結果、知的好奇心の高い、学ぶのが好きな子に育つ子
- 親子で楽しい時間が持て、親子の絆が強くなる
- 我が子の学力レベルや能力が把握しやすく、的確な指導がしやすくなる
- 親が家庭教師を務めることで、教育費をかけずに高い学力をつけられる
- 親自身が学ぶ楽しさ、勉強の面白さを味わえる
親はどんなことを勉強するとよいでしょうか
理科・社会、一般常識・教養
- 自然や動植物、科学技術、歴史や地理、世の中の仕組みなど小学校や中学校で学習するような内容
- 音楽や美術、一般常識や教養
これらは、身の回りのものの説明をしてあげたり、子どもの質問に答える時、本やテレビなどに出てくる事柄について、話をする時などに必要になる知識です。
具体的学習法
。親がしっかり覚えていないことも、どの本(カード)のどこを調べればよいかを知っておけば、即座に調べられるようになります。
- 図鑑カード
「百科事典的知識」を子どもに与えるために各種図鑑カードを使う方法があります。
◆おすすめ◆
自然図鑑カードシリーズ(動物カード、鳥カードなど)
生活図鑑カードシリーズ(たべものカードのりものカードなど)
いずれもくもん出版
- 図鑑や百科事典
自分ではうまく説明できないことも、図鑑や百科事典を使えば、詳しい行き届いた説明ができます。幼児期から図鑑や事典に親しんでおけば、早い時期から自分で知りたいことを図鑑や事典で調べるようになります。
DVDの図鑑などは、動画も見られるためにより、興味を持って 見られ、理解も深まります。
パソコンに組み込める静止画や動画つきの百科事典などもあります。
(例:デジタルポプラディア)
また、最近はインターネットで、即座にいろいろなことが調べられるようになってきたので、疑問に思うことは、こまめにインターネットで調べる習慣をつけるとよいでしょう。
- 子ども向けの本
子どもから質問されて、答えに窮するようなことがよくありますが、そういう際も本を使えば、満足のいく解答が得られますし、親も先々自分で説明してあげる時の勉強になります。
◆おすすめ◆
10分でわかるかがくのぎもん
10分でわかるしゃかいのぎもん
親子でわかるみのまわりのぎもん
いずれも実業の日本社
子どもが疑問に思う問題をとりあげて、わかりやすく解説されている本、マンガや挿絵を使って、科学や社会について楽しく学べる本などがあります。
◆おすすめ◆
学研まんが ひみつシリーズ 学研
どらえもん ふしぎ探検シリーズ 小学館
どらえもん 学習シリーズ 小学館
算数・国語
- 小学レベル、中学レベルの読み・書き・計算
子どもと一緒に勉強し直したり、前もって学習しておく。
子どもが教材学習を始めた時に、親が見てあげられるようになるため、忘れていることがあれば勉強し直しておくとよいでしょう。
英語
- 中学英語
- 英検やTOEIC 受験
中学英語の復習をして十分習熟すれば、日常英会話ができるようになります。
一番安上がりで簡単な方法は、中学校の英語の教科書と、その教科書のCDを買って、繰り返しCD を聞 き、教科書を音読する方法です。
ひたすら聞いて音読することを数百回もすれば日常会話は十分できるようになります。
勉強を趣味や遊びにする
ゲーム性のある遊びを通じて学ぶ
- どちらが多く覚えたかを競争をする
国旗:国旗を見て国名を言う
俳句 諺 百人一首:上の句を聞いて下の句を言う、カードの裏面の解説文を聞いて表面を言う
地名:日本の都市名を聞いて都道府県名を言う、世界の都市名を聞いて国名を言う
曲名:童謡やクラシック音楽のイントロ部分を聞いて曲名を言う
- 「なぞなぞ」の出し合いをする
- 本の設問を読んで、どちらが的確な解答が出来るかを競う
- 日本地図パズル 世界地図パズル
- 「しゃべる地球儀」の「クイズ」で競争する
- 漢字 電子辞書などを使って、同音異義語をいくつ書 けるか競う
カードなどを使って関連することを勉強する
- 国旗カード
まず国旗カード1箱(例:くもんの国旗カード第1集)の中で知らない国のカードを覚える。
全部国旗を見て国名が言えるようになったら、第2集、 第3集へと進む - 地図
覚えた国の位置を地図で確認する
(おふろでおぼえる世界地図などで地域別に覚えていく)
白地図で国名を言えるようにする
首都の名前を覚える - 地理の本でその国のことを勉強する
「辞書びきえほん世界地図」ひかりのくに
「21世紀子ども地図館」小学館 - 世界地図パズル
世界地図パズルで、それぞれの国の位置を覚えて置けるようにする - 地球儀
「しゃべる地球儀」 の「クイズ機能」などを使って、その国の首都、人口、地形、気候、文化などを勉強する
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