2~3 歳から教材学習を始める意義

2-3歳 教材
2-3歳児向け
2023年11月3日
2~3 歳から教材学習を始める意義

幼児の間から高い学力がつき楽しい学校生活が送れる

幼児期に3年以上学習すれば、どの子も学校の勉強がよくできるようになる

学校では昔も今も学校についていけない、落ちこぼれが大きな問題になっていますが、これを現在の学校制度で解決するのは困難です。

どの子も勉強がよくでき、自信と意欲を持って楽しく学校生活が送れるようにする一番よい方法は、幼児期から学習を始め大事なことは学校で習う前に出来るようにしておくことです。
そして、小学校入学後、常に学年を超えて先を学習しているようになれば、学校の進み方がどんなに早くても負担なく学習出来るようになります。

中学校入学前に中学課程を、高校入学前に高校課程を学習しておくことができれば、ずっと学校の勉強がよくでき、自信と意欲を持って楽しく余裕のある学校生活が送れます。
このような学力をつけることは、2~3歳で学習を始めて、小学校入学前に3年間、出来れば4年間程度学習をすることで可能になります。

小学校入学後に学習を始めていては、これほどの先行先取り学習をすることは困難ですし、年中年長入会の場合も、最初は基礎固めにかなりの期間かけるために、一時期入学後学校に追い越されてしまうこともあります。2~3歳で学習を始める最大の意義は、幼児の間に小学校入学後、自信と余裕を持って学校生活が送れる先行先取り学習ができることです。

幼児の驚異的な能力

驚くべき暗記能力と外国語習得能力

一般的に幼い子ほど未熟で無力と思われていますが、幼児には、大きな子にはない驚くべき能力があります。見るもの聞くものをまるで写真を撮るように、録音するように丸ごと暗記できる能力は、大きな子にはない能力です。

もうひとつは外国語習得能力で、幼児は母国語にはない音を聞き分けたり、ネイティブと同じような発音がでるようになったりしますが、これも大きな子には不可能なことです。

漢字も英単語も国旗などもラクラク覚えられる

幼児は、見るもの聞くものを瞬間的に頭に焼きつけられる能力があるため、短いお遊びのような学習で記憶することが出来ます。

カードで学習する場合も、1枚1秒という高速で学習するフラッシュカード方式で習得できるために、ごく短時間の学習で膨大な暗記が可能になります。
幼児が国旗カードを全部覚えたり、日本地図や世界地図のパズルがラクラクできるのは珍しいことではありません。漢字カードや英単語カードも大きな子よりはるかにラクに覚えられます。

これは右脳が活発に働くこの時期特有の能力で、おおきくなるにつれて消えていくものです。この驚異的な能力のあるうちに覚えておくことで、その後の学習がラクに進みます。

英語の学習も始める年齢が早いほどラクに高い効果があがる

言葉を習得する臨界期にある乳幼児は、英語学習も得意で、幼児期から始めておけば、ラクラク習得できるので、短時間の学習で高い効果があがります。
英語学習も大きくなればなるほど習得に時間がかかり、苦労も多くなります。
幼児期から英語に親しんでおけば、英語が好きで得意になるので、本格的に英語学習を始めてからも自信と意欲を持って学習に取り組みます。

日本人は国際比較を見ても学力は高いのですが、英語は苦手意識を持っている人が多いようです。これからは英語の重要性が飛躍的に高まると言われていて、使える英語力をつけておくことが大事になりますが、その一番よい方法は、乳幼児期から英語学習を始めて、英語が好きで得意にしておくことです。

スポーツでも音楽など芸術の分野でも一流の域に達している人の多くは、幼児の頃からそれに親しむ環境に育ち、早い時期から始めています。
オリンピック選手やプロのスポーツマンや音楽家などを見ればそのことがよくわかります。
英語学習も同じことが言えます。英語も大きくなってから始めていては、超えられない壁があるようで、その意味でも乳幼児期から始めておくことが大事です。

2~3歳児の有利な点

早い段階から順調に学習が進む能力が育つ

教材学習が順調に進むようになるには、以下のような能力が必要になります。

  1. 一定の時間座って机に向かえる集中力と根気
  2. 毎日机に向かう習慣

幼い頃は、じっと座っていることが難しく、集中できる時間がごく短いのが普通です。また気分にムラがあり興味を持って取り組んでいることも、日によっては見向きもしないこともあります。幼児の場合、教材学習を始めても最初の頃は、一度に学習出来る量も少なく、学習時間もごく短いものです。

また日によって意欲的に取り組めることもあれば、そうでないこともあって、安定してコンスタントに学習できるようになるまでには、けっこう時間がかかることが多いものです。安定してコンスタントに学習が進むようになるまでに一定期間かかると、小学校入学前に先行先取り学習がそれほど出来ないことがあります。

それに対して、2~3歳で教材学習を始めれば、安定して学習できるまでに時間がかかっても、その後入学までの期間が長いので、小学校入学の時点ですでに小2、小3レベル以上の学力をつけておくことが可能になります。
2~3歳で教材学習を始める利点のひとつは、早い段階から順調に教材学習が進む能力が育つことです。

教材学習に必要なレディネスづくりができる

国語、算数、英語などの教材の学習をする場合、本格的に教材学習を始める前に、以下のような力がついていると学習が順調に進みます。

  1. 書く力(線を引いたり 文字や数字をなぞったりする力)
  2. 文字や文章を読む力 豊富な語彙
  3. 数能力(ものを数える、数字を読む、数唱を唱えるなどの力

年少未満のうちに以上のような能力が育っていると、年少の最初から教材学習が順調に進みます。反対に年少、年中でほとんど白紙の状態で学習を始めると、上記のような能力をつけるのに、けっこう長い時間がかかります。そのために、幼児のうちに本格的に先行先取り学習をすることが難しくなることがあります。

2~3歳で教材学習を始めると、上記のような学習に必要なレディネスづくりをするのに十分な時間があります。

知的好奇心の高い、学ぶのが好きな子に育つ

幼児はもともと知的好奇心が高く、知りたい学びたいという気持ちが強いものです。またグレン・ドーマン博士の「幼児は文字を学びたがっている」「幼児は算数を学びたがっている」という言葉にもあるように、文字や数を学ぶのが好きなのです。

やりかたひとつで、単純な文字や数字の読み書きなどが大好きになるのが、年少や年少未満の子どもたちの特長です。もちろん自分が興味のあることを本や図鑑で見たり、調べたりすることも大好きです。

また、家庭でも親子で学習する時間が、親を独占でき、褒められたリ成長を喜んでもらえる楽しい時間になれば、その時間が待ち遠しくなるでしょう。
こういう傾向は特に年少未満や年少児によくみられることで、上手に導けば、好奇心が高く学習が大好きな子になります。

反対に、この頃はいわゆる「お勉強」的なことは出来ないもので、やり方を間違えると学習嫌いになって見向きもしなくなるので十分な注意が必要です。

本が好きになり、高い読書力が育つ

幼児期の知育の最優先目標は、本が好きで本をよく読む子に育てることではないかと思います。

本を読む子に育てるには、まず読み聞かせで本の楽しさを味わわせてあげることと、早い段階から自分で本を読めるようにすることが大事になります。自分で本を読めるようにする方法は、いっぱいありますが、国語教材を学習するのが読む力を最も効率よく育てる方法ではないかと思われます。

公文式の公文公会長が「2歳読書」運動を推進されていたころ、「なぜ2歳なのですか、3歳ではいけないのですか」と言う人がいました。
3歳でいけないわけではありませんが、読み始めるのが早ければ早いほどラクに高い読解力と速読力が育ちます。

2歳で本を読み始めると、幼児のうちに小学校高学年レベルの本を含めて、1日で1冊、2冊読んでしまうような子が育ち、中には1日に5冊も10冊も読む子も出てきます。

高度な能力開発ができる

人生最初の3年間は、あらゆる能力の基盤が築かれる時期です。そのため、この時期が子どもの教育で最も大事と言われています。
その子がどのような性格や考え方、どのような生き方をする人になるか、どのような能力の持ち主になるかは、この3年間の環境や育て方で大きく左右されます。

0~3歳の時期は知育においても最も重要で有利な時期です。脳は人間の身体の中で特異な発達をするところで、体が20年くらいかかって徐々に成長するのに対して、脳だけは最初の数年間でほとんど発達を終えてしまいます。

特に最初の3年間は脳が最も急速に発達する時期で、見たり聞いたり触れたり考えたりという刺激を受けるたびに、脳細胞と脳細胞をつなぐ配線が出来ていきます。
脳は使えば使うほど発達するもので、この時期に高度な頭の使い方をすることで、発達が促進されます。

2~3歳で学習を始めた子は、順調に伸び出すまでに時間がかかります。
たとえば算数のたし算と引き算を学習するのに、それぞれ半年から1年くらいかかるのが普通です。しかしその後は徐々に進み方が早くなり教材が上がるに従って進み方が早くなるという、大きい子では考えられないことが起こります。
これは3~4歳の頃にたし算引き算を量多く学習することで頭を使い、脳の発達が促進される結果と考えられます。

幼児のうちに小学校高学年や中学高校レベルまで進むような子もいますが、そんなに高度な教材を学習してもすぐそれを使うわけではありません。
しかし高度な教材を学習する際、高度な頭の使い方をするので、その分脳の発達を促進できます。

無理なく進んでいけるのであれば、幼児の間に出来るだけ高度な教材まで進んでおくとよいのは、このような高度な能力開発が可能になるからです。

教育の理想が追求できる時間的余裕がある

2~3歳で学習を始めるすることの大きな利点は、時間的余裕があるので、時間をかけて教育の理想が追求できることです。

学校が始まってからの学習は、学校の宿題があるのと、学校のペースについていく必要があるために、とにかく学力をつけないといけないということになりがちです。
そのために意欲や自主性が育たないことがあります。

それに対して、2~3歳の頃は、じっくり時間をかけて学習意欲や自主性などを育てられます。時間的余裕があるので、まずは学習好きの意欲の高い子にする、あるいは自主的に学習に取り組む子にすることに主眼をおいた指導ができます。
この時期は、その子が好きで興味あるものを使って伸ばす方法が効果的で、偏りを気にすることなく、好きで楽しくできるものを中心にした学習ができます。

そういう学習を積み重ねていくことで、学習が好きで知的好奇心の高い子が育ち、自分の意志と力で自主的に楽しく学ぶという教育の理想が実現できます。

2~3歳から学習を始めて余裕のある学校生活を送れるようにしましょう

まだ世間一般では幼児期の知育に対しては無知や偏見が多く幼児期に学習などさせるべきではないという考えが根強く残っています。

幼児は本来学ぶことが好きで、上手な与え方をすれば学習が好きになり意欲的に取り組むものですが、そのようなことなど出来るはずがないと思われているようです。

また年齢が低いほど未熟で無力と思われていて、丸暗記能力や外国語習得能力など、年齢の低い子どもの方が優れていることがあるということもまだほとんど知られていません。
幼児期から学習を始めれば、ラクに学力がつくだけではなく、学習を通じて高い能力が育ちます。

また早く学習を始めることで、学校が始まる前に先行先取り学習をしておくことができるので、入学後学校の勉強がラクに楽しくできるようになります。年中、年長から学習を始めれば、どの子も小学校の間ずっと勉強がラクに出来るようになります。

さらに、年少の初めあるいは年少未満から学習を始めれば小学校の間に中学課程の全部または大半をやってしまうことも可能になります。そして中学校の間に高校課程を学習しておくことで、高校に入ってからもずっと勉強がラクにできるようになります。

特に数学は、小学校中学校ではよくできるが、高校の途中から難しくなって出来なくなるケースはけっこうあります。

高校でもずっと勉強が負担なくできて、勉強以外にやりたいことやるべきことができるというのが理想です。
そういう余裕のある楽しい高校生活を送れるようにするためにも、教材学習は2~3歳から始めて、ずっと継続学習をしてほしいと思います。

本記事画像著作者:Freepik