目次
楽しく学習できない理由とその対処法
- やっていることが難しい、量が多くて嫌になる
- 十分な反復練習をして、らくに出来るようにする
- ヒントを与える、答えを教える
- 前もって出来るようにしてから教材を学習する
- 腹8分で、子どもがやめたくなる前にやめる
- 1種類の量は少なく、いろんな種類の教材を学習する
- 1日に何回も学習する
- やっていることが単調で飽きてきた、
やっていることに興味が持てないため意欲的に学習できない - ゲーム性を持たせて、楽しく学習できるようにする
- 飽きてきたら他のもので学習して気分を変える
- ご褒美を用意する
- 親にやらされている感じがして、反発したくなる
- 自分ひとり勉強しないといけないのが嫌だ
- 学習時間が適切でないために、意欲的に集中して学習することができない
今回のNo2では、以下の3点について取り上げます。
親にやらされている感じがして、反発したくなる
やらされていると感じると意欲がわかない
小さな子どもも、自発的にやると意欲的に取り組めるものですが、「やらされる」と反発を感じて、意欲がわかないものです。
直接的にやらせようとしないで、どうすればやりたくなるかを考える
ところが、親は下の子にはまだ早いと思っていることが多いのでさせてもらえません。
したいのにさせてもらえないため、ますますやりたくなります。
そうして、ようやくさせてもらえるようになると、上の子に負けたくないという気持ちもあって、意欲的に取り組むようになるものです。
しかし、一人っ子や上の子の場合は、上の子を見て自然に興味と意欲が育つということがないので、親が上の子の役割を果たすとよいでしょう。
- 子どもがする教材を親もする
- 親が日常的に本を読む姿を見せる
- 書きものをする、勉強したことをノートにまとめる(育児日記 家計簿など)
- お絵かきをする、カード作りなど
- 勉強をする、育児書を読む、英語の勉強、ペン習字の練習
- 読み聞かせや一人読みの本の研究をする
- カード類で俳句、ことわざ、四字熟語、百人一首などを覚える
- ジグソーパズルなどの教具遊びをする
子どもの意思を尊重して自分で決めさせる
- 子どもがやりたい時にやらせる
- 子どもと相談して、学習方法を決めるようにする
教材や教具を子どもの目につく、自分で取れるところに用意しておいて、自分で取り出してやり始めたら、親もそれにつきあってあげるようにする。やろうとしない場合は、コンディションのよさそうな時を見計らって声をかけてみて、乗ってくればするようにする。
乗ってこない場合は、「じゃあお母さんはするね」と言って、親が勉強などを始めて「それなら僕もする」「私も一緒にやりたい」と言ってきたら一緒に学習する。
この方法の場合、当然やる日とやらない日がでてきます。
しかし、学習が習慣になるまでは、この方がよいのです。学習の楽しさを味わい、意欲と自主性が育つのを待ちながら徐々に学習が習慣になるようにしましょう。
学習時間、学習の順番、学習量などを子どもと相談して決めるようにしていくとよいでしょう。親は、その決めたことを守れるよう、声かけをしたり、決めた通りできた時はおおいにほめてあげて、徐々に毎日学習するのが習慣になるようにしてあげましょう。
自分ひとりで勉強しないといけないのが嫌だ
一人で学習するようになるには長い年月が必要
- 子どもは、家族と同じことがしたいもので、お母さんが家事をしていれば、自分もしたいし、他の人が遊んでいれば、自分も遊びたい
- ひとりで学習を始めても、行き詰ったり、飽きたりした時にサポートしてくれる人がいないと、投げ出してしまう
- 誰かに見守ってもらわないと、張合いがない。できた時、ほめてもらえないと意欲が持続しない
お母さんは家事をしている、兄弟が遊んでいる、お父さんはビールを飲んでテレビを見ている・・・・こんな中で、一人で勉強しなさいと言われても、できなくて当然です。
特に学習習慣がつくまでの間は、以下のようなことが必要です。
- 子どもが学習する時は、みんなで机に向かう
- 親も一緒に座ってあげて、1枚出来るごとに〇をつけてあげて、ほめる
- 難しそうなら、ヒントを与えてあげる
- 途中で投げ出しそうになったら、励まして最後までやりとげられるようにする。集中力が続かないと思ったら、気分を変えたり、途中で打ち切ったりする
幼児・低学年の頃でなければ学習習慣をつけるのは困難
しかし、幼児・低学年のころから学習習慣をつけてあげようと思えば、大人がついてあげて一緒に学習することは、不可欠と言えます。
学習習慣がつかないまま、大きくなって、学習嫌いになってしまってから遅れを取り戻さないといけない時の苦労と比べれば、幼児・低学年の頃に時間を取ってあげる方がはるかにらくです。
また、幼児・低学年の頃は、お母さんやお父さんと一緒に学習するのを喜びますが、大きくなってから親が関わろうとしても、嫌がって出来ないものです。
学習時間が適切でないために、意欲的に集中して学習できない
やりたいことがある時間にやらされる
- 遊んでいる最中に、「さあ、今からやりましょう」と声をかけられる
- 外で友だちが遊んでいて、一緒に遊びたいと思っている
- 体を使って遊んでエネルギーを発散させることをしていない日
- 見たいテレビ番組の最中。
コンディションがよくない時に学習している
- 眠い、疲れている
- 体調がよくない
「何故か調子よく学習できない」、「どうも、うまくいかない」・・・そんな時、その原因を考えてみると、やっている時間がよくなかったということがよくあります。
わが子は、どういう時間帯が学習に適しているかをよく観察して、子どもと話し合って、学習時間を決めるようにしましょう。
- 夕食が終わった直後、テーブルを離れる前
- 幼稚園や夕方、外遊びが終わって帰って来ておやつをたべるなどして一息ついた後
- 朝起きてすぐ、または朝食後
以上のような配慮をしないままに、子どもに学習させようとしてもうまくいきませんし、たとえ一時期やるようなことがあっても、長続きはしません。
また、学習効果もあがらないものです。
たとえムラがあっても、常に子どもの意思や意欲を尊重して、長い時間かけて、自主的、意欲的に学習できるようにしてあげましょう
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